2026/04/03 ・ 1,045字・約3分
パインバーグディッシュ
世の中には2種類の人間がいる。
「パインバーグディッシュしか食わない!」と言う人間と、「パインバーグディッシュなんて食うか!」という人間だ。
パインバーグディッシュは、びっくりドンキーのメニューである。
最近、友達が前者の人間であることが発覚した。
びっくりドンキーではパインバーグディッシュしか食べないらしい。
一方の自分はというと、まだどちらの人間なのかわかっていなかった。
そもそも食べたことがなかったし、食べないで判断するわけにもいかない。
パインバーグディッシュは前から気にはなっていた。
売れ筋ランキングには入っていないのに、従業員が選ぶランキングでは上位に入っていると知ってからだ。
王道ではないが、知る人ぞ知るメニューらしい。
そう聞くと、無視できなくなる。
ただ、自分はあまり冒険しないタイプである。
失敗したくないので、結局いつもの店、いつものメニューを選んでしまうことの方が多い。
びっくりドンキーでも例外ではなく、だいたいチーズバーグディッシュを頼んでしまう。
今日こそは頼もうと思っても、いざその瞬間になるとひよってしまい、結局またチーズを選んでしまう。
そんなことを何度か繰り返してきた。
そこに友達の「パインしか食わない」が刺さった。
そこまで言うなら、一度ちゃんと食べてみようと思い、今回ようやく注文した。
食べてみて、正直合わないと思った。
パインの主張が思った以上に強い。
自分はハンバーグを食べに来ているのであって、パインを食べに来ているわけではない。
アシストだけ頼む、主役になろうとするな、という感じである。
どうやら自分は後者の人間らしい。
少なくとも、パイン単体は焼きパインとして普通においしかった。
……と思ったが、1回食べただけで判断するのは良くない気がした。
自分はパインが好きだし、ハンバーグもかなり好きである。
ポテトサラダのりんごも嫌いじゃないし、なんなら酢豚のパインもいける口だ。
つまり、果物が料理に入ること自体にはそこまで抵抗がない。
それなのに、パインバーグディッシュだけは合わないと思った。
そこが少し引っかかった。
たまたまそう感じただけかもしれない。
体調が合わなかったのかもしれない。
あるいは、その店舗が自分に合わなかっただけかもしれない。
そんなことを考えて、店舗を変えてもう一度食べてみた。
結果、まったく同じ感想だった。
どうやら気のせいではなかったらしい。
自分はちゃんと、「パインバーグディッシュなんて食うか!」の側の人間だったようである。
さて、あなたはどちらの人間だろうか。

