その他1
2026/07/23 ・ 446字・約1.5分
おいしいパセリ
「今年はおいしくできたと思ったんですけどね」
昔、テレビで観たパセリ農家の人の言葉である。
番組では、添え物として出されたパセリの多くが食べられずに捨てられている、という話をしていた。
それをパセリ農家の人に伝える、なかなか鬼畜な番組である。
たまたまリアルタイムで観て以来、パセリは残さず食べるようにしている。
家の近くにあるとんかつ屋さんでは、千切りキャベツの上にパセリが添えられて出てくる。
千切りキャベツに包んで食べているが、全然ごまかせない。
パセリの主張は強い。
キャベツの隙間を平気で貫通してくる。
正直、おいしいとは言えない。
先日、大分に旅行に行ってきた。
大分といえば、とり天である。
タクシーの運ちゃんにオススメされたお店で頼んだとり天にも、パセリが添えられていた。
いつもどおり、無心で食べてびっくり。
おいしかった。
嫌な苦味がなく、爽やかな香りが口いっぱいに広がった。
そうか、パセリにもほかの食べ物と同じように、おいしいものがあるんだな。
あの農家の人は、本当においしく作れていたのかもしれない。

