2026/07/26 ・ 937字・約2.5分
光る剣を買える大人でいたい。
昨日、高木さんとまいかちゃんと夏祭りに行った。
そこで屋台で2,000円の光る剣を買った。
高木さんは光る杖。
まいかちゃんは光る銃。

冷静に考えれば、大人3人が数時間しか使わないものに、それぞれ2,000円払っている。
光る剣を振り回して、光る杖と戦って、光る銃で撃たれる。
くだらない遊びだけど、今思い返して一番鮮明に残っているのは、その時間だった。
もし誰も何も買っていなかったら、屋台を回ってご飯を食べて帰るだけの、普通の夏祭りだったと思う。
それでも悪くはないけど、そこまで記憶に残る夜にはならなかった気がする。
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最近、読んだ本の中に「コミュニケーションにはセンスが大事」という話が出てきた。
昔から自分も、センスはすごく大事だと思っていた。
でも、「センスって何?」と聞かれるとうまく答えられない。
誰かに言われて傷つく言葉の中でも、「センス悪いね」はかなり上位な気がする。
なんでこんなに刺さるんだろうと考えた。
たぶん、センスって才能や生まれつきのものというイメージがあるからだ。
能力というより、自分の感覚や価値観そのものを否定されたような気持ちになる。
だから傷つく。
センスとは、感性の豊かさだと思う。
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では、感性が豊かとは何なのか。
自分は、「楽しそう」と思える力なんじゃないかと思う。
最近は「冷笑」という言葉をよく見かける。
何かを素直に楽しむ人より、それを一歩引いたところから茶化したり、「それ意味ある?」と切り捨てたりして、みんなマウントを取りたがる。
大人になると、何かを見たときにまず「意味があるか」「損か得か」を考えるようになる。
その視点はもちろん大事だけど、それだけで生きていたら、光る剣は買わない。
記憶に残る夏祭りの思い出も、生まれなかった。
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感性が豊かだと、人生は少しだけ深くなる。
同じ景色でも、同じ音楽でも、同じ夏祭りでも、受け取れるものが増えていく。
世界は変わらないけど、味わい方は変わる。
だから、自分はこれからも光る剣を買える大人でいたい。
「意味があるか」より先に、「楽しそうか」と思える人でいたい。
その感性は、歳を重ねるほど少しずつ失われていくものなのかもしれない。
だからこそ、意識して大事にしていきたい。
そうすればきっと、人生は今より少しだけ面白くなると思う。

