増田とその他!
その他1
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2026/01/25 ・ 1,695字・約4.5分

1万円分本を買う

#読書#本屋#お金

「現金でもPayPayでもなんでもOKです!」

飲み会の立替金を図書カードで払おうとしたら、「流石にそれは困ります」と言われた。
もちろん「なんでもOK」の中に図書カードは含まれていないことをわかっていた上でのボケなんだけど、自分は「図書カードは困る」という部分が気になった。
困るのか?エンジニアなら技術書を買うと思うし、普段から本を読む自分からしたら、何も困る要素がない。

ということで、「1万円分本を買う企画」をやってみた。

レギュレーションは「技術書以外ならなんでもOK」のみ。
技術書は3~4冊で1万円をゆうに超えてしまい、何も面白味がなくなってしまうと思ったからだ。
ちなみに、ここでいう「なんでもOK」は本当になんでも良い。

実際に選んだ本がこちら。

- 『会話の0.2秒を言語学する』(水野太貴) ¥1,760

「好きなYouTubeチャンネルは?」と聞かれたら即答できるくらい、毎日観ている「ゆる言語学ラジオ」。
その番組でパーソナリティを務める水野さんの著書だ。
番組が面白いので、本もきっと面白いだろうと期待を込めて選んだ。
今回の選書では、小説以外で唯一の一冊になる。

- 『普通の底』(月村了衛) ¥2,035

「ただ普通でありたかった。」
ただ普通でありたいと願いながら、真逆の人生を歩むことになった青年の物語。
どこで「普通」の軌道から踏み外してしまったのかが描かれる。
普通がいちばん良いと思っているし、自分自身もまた普通だと思っている。
だからこそ、世間一般で言う「普通の人」よりも「普通」という言葉に敏感で、この本は買わずにはいられなかった。

- 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ) ¥737

読書家なら知らない人はいないベストセラーだ。
イギリスの公立中学校に通う息子の日常を通して、人種、階級、貧困、そして「普通」という概念が静かに描かれていくノンフィクション(エッセイ)。
たまたま一つ前に選んだ「普通」をテーマにした小説と重なっていて、この並びになったのは少し面白い偶然だった。
いつか読みたいと思いながら先延ばしにしていた一冊を、今回のタイミングでようやく手に取った。

- 『修羅の家』(我孫子武丸) ¥869

衝撃の結末で震えた『殺戮にいたる病』と同じ著者による一冊だ。
あの読後感が忘れられず、他の作品も読んでみたいと思い選んだ。

- 『真夜中のマリオネット』(知念実希人) ¥924

最近読んだ『ガラスの塔の殺人』が満腹感のある面白さだったので、こちらも他の作品を読んでみたくなり選んだ。

- 『どうせ死ぬなら殺してみませんか』(天祢涼) ¥880

最近、どんでん返し系にハマっている。
帯の「何重のどんでん返しなんだ?!」に惹かれて手に取った。

- 『神様のケーキを頬ばるまで』(彩瀬まる) ¥748

以前から購入リストに入っていた一冊。
正直なところ、選んだ理由はもう忘れてしまった。

- 『また、同じ夢を見ていた』(住野よる) ¥723

こちらも以前から購入リストに入っていた一冊。
正直なところ、選んだ理由はもう覚えていない。

- 『心心 東京の星、上海の月』(石田衣良) ¥946

好きな作家の、IWGPシリーズ以外での新作。
久々に石田衣良の作品を読む。

- 『黒猫を飼い始めた』(講談社MRC編集部) ¥726

26人の作家による短編集。
すべての作品が「黒猫を飼い始めた」という書き出しから始まる、「最初の一行」シリーズの一冊だ。
面白いコンセプトだと思い、手に取った。

合計10冊、¥10,348(税込)。

選書に3時間ほど費やしたが、それは「買いたい本がない」からではなく、「買いたい本が多すぎた」からだ。
結論として、図書カードはまったく困らない。

少なくとも、
- エンジニアで
- 本を読む習慣があって
- 技術書に定期的にお金を払っている人間にとっては。

とはいえ、飲み会の立替精算として適しているかと言われると、話は別だ。
困るのは図書カードそのものではなく、それが使われる文脈なのだと思う。

「なんでもOK」という言葉には、 「その場の空気を壊さない範囲で」という但し書きが、たぶん付いている。

次からは、最初から現金で渡すことにする。

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