その他1
2026/05/28 ・ 562字・約1.5分
少しだけ街を覗いてみる
作業するときは、だいたいコメダ珈琲に行く。
今日は『喫茶、』に行ってみた。
「喫茶、」と書いて、「きっさてん」と読む。以下、喫茶てん。
この街に住み始めて、もう10年。
名前は知っていたけれど、まだ行ったことはなかった。
オーナーが変わる前は「珈風絵(カフエ)」だったことも知っている。
オーナーが変わっても、お茶目な当て字のセンスは引き継がれているらしい。
行ってみると、店内では喫茶てんのスタッフとして働く主委(しゅい)さんによる、写真展「私はここにいると安心して伝えたい」が開かれていた。
店内の壁に、写真が飾られていた。
眺めていると、スタッフの方が
「よかったら、こちらもどうぞ」
そう言って、A4サイズに印刷された写真が入ったファイルを見せてくれた。
印刷や額は駅前のカメラ屋さんにお願いしたらしい。
主委さんらしき人の姿は、店内にはなかった。
それでも、別のスタッフの方が「よかったら」と作品を差し出してくれる。
そこに本人はいなくても、その展示がお店の中でちゃんと大事にされている気がした。
そういうところが、なんかよかった。
勝手な想像だけど、主委さんはこの街に住んでいる。
近所の喫茶店で働いて、
その店で趣味の写真を展示して、
印刷は駅前のカメラ屋さんにお願いする。
その全部が、この街の中にある。
これが、街で暮らすということなのかもしれない。

