2026/03/06 ・ 905字・約2.5分
味玉不要論
「味玉っていらなくないですか」
ラーメンを食べに行ったとき、上ちゃんが言った。
突然の味玉不要論だった。この記事はあくまで上ちゃん視点の「不要論」で、自分の結論はまだ出ていない。
ラーメン屋では、味玉をつけるかどうかで迷うことがある。だいたい100円から150円くらいだろうか。
上ちゃんは、そのお金を味玉ではなく大盛りや替え玉に使いたいらしい。理由はシンプルで、「腹を満たすなら麺だから」だという。
なるほど、確かに筋は通っている。
ラーメンの満足度の大部分は、麺とスープで決まる。
そこに追加でお金を払うなら、麺を増やしたほうが満足度は上がる。
この話題が出たのは、家系総本山 吉村家に並んでいるときだった。
吉村家では、味玉用に仕込んだ卵が崩れてしまった場合、それをゆで卵として10円で提供することがある。
その日もそうだった。
そんな話をしていたとき、上ちゃんはこう言った。
「10円でもいらないっすね」
ただ、トッピング全部が不要というわけでもない。
家系ラーメンでは、海苔の追加は許容している。
スープに浸した海苔でライスを包んで食べる。
この食べ方が好きな人は多いと思う。
それに対して味玉は、麺と絡むわけでもなく、スープを大きく変えるわけでもない。
ラーメンのトッピングの中で、味玉ほど「麺と一緒に食べない具」はあまりない気がする。
自分は、味玉を積極的にトッピングすることはあまりない。なくても特に困らない。
ただ、最初から入っているとちょっと嬉しい。その程度の存在だ。
ラーメンにおける味玉は、必須でも不要でもない。どちらとも言い切れない、妙に曖昧な位置にいる。
そこで上ちゃんに、チャーシューについても聞いてみた。
「チャーシューが美味しいとこだったらアリ。まあ基本的に麺重視っすね」
やはり彼にとってラーメンの主役は麺らしい。
それなら、いっそのこと麺で勝負しているラーメンを食べればいいのではないか。
例えば、こんな店がある。
- ラーメン屋 トイ・ボックス
- 澄まし麺ふくぼく
麺とスープだけ。味玉どころか、トッピングそのものが存在しない。
味玉不要論を突き詰めると、そういうラーメンに行き着くのかもしれない。
今度、上ちゃんを連れて行ってみようと思う。

