2026/10/24 ・ 1,640字・約4.5分
AIで誰でもサイバー攻撃ができる?
先日、バーで飲んでいたときの話。
バーテンダーとタイムズの個人情報流出について話していた。
すると、二つ隣に座っていたおじさんが「今はAIで誰でもできるよ」と言ってきた。
最近、AIによって誰でもサイバー攻撃ができるようになった、という話をよく耳にする。
これは個人的には否定したい。
そんな簡単な話ではない。
AIに夢を見すぎだと思う。
AIがあれば誰でも攻撃できるのか
確かに、AIを使えばプログラムを作る手助けをしてもらえる。
でも、AIが書いたプログラムを使って実際にサイバー攻撃を成功させるには、それなりの知識が必要だ。
AIにお願いするだけで、誰でも簡単にハッカーになれるわけではない。
そもそも、AIが登場する前からサイバー攻撃に使えるツールは存在していた。
AIがなくても、攻撃しようと思えばできる環境は昔からあったのだ。
それに、サイバー攻撃というのは、鉄壁の守りをものすごい技術でこじ開けているものばかりではない。
家で例えるなら、鍵の掛かっていない玄関を見つけて、そこから入るようなものだ。
もちろん、高度な技術を使って突破する攻撃もある。
でも、実際には設定ミスや修正されていないシステムの弱点を狙われることも多い。
そして、個人的には、サイバー攻撃で難しいのは侵入することだけではないと思っている。
鍵の掛かっていない家なら、入ること自体は難しくない。
でも、防犯カメラに映らず、足跡も残さず、誰にも気づかれずに出てくるとなると話は別だ。
サイバー攻撃も同じで、侵入した記録を残さず、誰にも気づかれないようにするのは簡単ではない。
もちろん、記録が残っていても犯人が特定されるとは限らないし、そもそも見つかることを気にしない攻撃者もいる。
ただ、「攻撃できること」と「誰にもバレずに攻撃できること」は違う。
AIによって変わったこと
一方で、AIによって変わったと思うこともある。
それは、自然な日本語を簡単に作れるようになったことだ。
以前の詐欺メールには、不自然な日本語が使われているものも多かった。
怪しい日本語を見れば、詐欺だと気づくことができた。
でも、今はAIを使えば、違和感のない自然な日本語を簡単に作れてしまう。
本物の企業から届いたメールのような文章も作れる。
今まで日本語の不自然さで見破れていたものが、見破れなくなってきている。
これは厄介だと思う。
ただ、どれだけ文章が自然になっても、メールのリンクを開いたり、偽のサイトにパスワードを入力したりするのは人間だ。
AIによって騙す側の技術は進歩した。
でも、騙される側の問題は昔から変わっていない。
AIが登場しても変わらないこと
最近、社内で「システムにログインできない」という問い合わせがあった。
その問い合わせには、IDとパスワードがそのまま貼り付けられていた。
いやいやいや。
パスワードを他人に教えてはいけないなんて、AIが登場するずっと前から言われていることだ。
AIによってサイバー攻撃が高度化していると言われる一方で、現場ではこんなことが起きている。
どれだけシステムのセキュリティを強化しても、利用する人間が自分からパスワードを教えてしまったら意味がない。
AIがどれだけ進歩しても、基本的なセキュリティ意識がなければ、結局同じことが起きる。
結局、問題はどこにあるのか
もちろん、AIがサイバー攻撃に悪用される危険性はあるし、対策も必要だと思う。
でも、何でもかんでもAIのせいにするのは違うんじゃないだろうか。
AIによって、詐欺メールは自然になった。
攻撃に使える道具も増えた。
でも、パスワードを他人に教えてしまう人は今もいる。
システムの設定ミスも、修正されない弱点も、昔からある問題だ。
攻撃する側の道具は進化しているのに、攻撃される側の基本的な問題は変わっていない。
「AIで誰でもサイバー攻撃ができる時代」なんて言うけれど、そんな簡単な話ではない。
AIの進化を怖がる前に、まずは昔からある問題に目を向けるべきだと思う。
と、AIに書いてもらいました。

